ベトナム、F1で観光強化 20年に公道で開催 雇用拡大や投資期待 サンケイビズ)

水曜日 - 19/12/2018 04:50
経済発展の柱として観光に力を入れるベトナムのハノイで、2020年に自動車レースの最高峰F1シリーズが開かれることになった。
2020年に自動車レースの最高峰F1シリーズ
2020年に自動車レースの最高峰F1シリーズ

経済発展の柱として観光に力を入れるベトナムのハノイで、2020年に自動車レースの最高峰F1シリーズが開かれることになった。

F1運営組織フォーミュラワンによると、F1は20年4月に公道5565キロで行われる。

同国政府は経済分野での輸出依存を減らすために、海外からの旅行者を増やすことを計画している。今年1年間の旅行者は前年比30%増の1600万人に達する見込みだ。国内総生産(GDP)に占める観光収入の割合は今年の8%(予測)から20年には10%に上昇するとみられている。

現地ニュースサイト、チー・トゥック・チェは、ハノイ人民委員会の情報として、フォーミュラワンと複数年契約を結んだ不動産開発大手ビングループが、傘下の自動車製造部門ビンファストの子会社として「ベトナム・グランプリ」(授権資本金1兆ドン=約48億円)を設立しレース開催を手掛けると報じた。

ビングループ幹部、グエン・ベト・クアン氏は誘致の狙いについて「雇用拡大、ハノイのインフラ整備、他の世界規模イベント誘致への足掛かりなど社会全体への利益」と説明した。

F1をめぐっては、シンガポールが、世界中から多くのテレビ視聴者を引きつけるとして昨年、開催契約を21年まで延長した。一方でマレーシアは、観客減少と採算面の問題を理由に今後の開催を見合わせることを決めた。

ベトナム国営紙タインニエンによると、ハノイ市はレース開催を同市内コンベンションセンター付近で計画。政府は2億ドル(約226億円)を見込む開催費用を民間企業から調達したい考えだ。

グエン・ドク・チュン人民委員会委員長は、F1開催が同国への投資の好機になると話す。ベトナムは観光促進に向け、インターネット上でのビザの受け付けや指定国へのビザ免除のほか、観光開発基金の設立、道路や橋、空港の拡張を進めている。(ブルームバーグ Nguyen Dieu Tu Uyen、Nguyen Kieu Giang)

情報源: ハノイ日本語ガイド・通訳の集め:

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